【もう我慢しない】妊娠中の股関節の痛み、本当の原因と整骨院での安心ケア

妊娠中のつらい股関節の痛みは、多くの妊婦さんが抱える共通の悩みです。歩くたびにズキッと痛んだり、寝返りを打つのが大変だったり、日常生活に大きな影響を与えていませんか。この痛みは「妊娠中だから仕方ない」と諦める必要はありません。実は、妊娠中に特有のホルモンの影響や、お腹の成長による姿勢の変化、そして骨盤の歪みや緩みが、股関節の痛みの本当の原因となっていることがほとんどです。この記事では、妊娠中の股関節の痛みのメカニズムを深く掘り下げ、ご自身でできる効果的な対策と、整骨院で受けられる専門的で安心なケアについて詳しくご紹介します。適切な知識とケアで、痛みを和らげ、快適なマタニティライフを送るためのヒントが見つかります。

1. 妊娠中の股関節の痛み そのつらい症状に悩んでいませんか

妊娠期間は、新しい命を育む喜びと期待に満ちた特別な時間です。しかし、その一方で、これまで経験したことのない体の変化に戸惑い、つらい症状に悩まされている方も少なくありません。特に、股関節の痛みは多くの妊婦さんが抱える共通の悩みの一つです。

「朝起き上がる時、股関節がギシギシと痛む」「歩いていると、股関節の付け根に鈍い痛みが走る」「寝返りを打つたびに、股関節やお尻にズキッとした痛みが広がる」といった経験はありませんか。これらの痛みは、日常生活のあらゆる場面に影響を及ぼし、心身ともに大きな負担となることがあります

1.1 妊娠中の股関節の痛みはこんな時に感じやすい

妊娠中に股関節の痛みを感じやすい具体的な状況を以下にまとめました。ご自身の症状と照らし合わせてみてください。

痛む状況や動作感じる痛みの特徴
歩行時や立ち上がり時股関節の付け根やお尻、太ももの外側に鈍い痛みやズキッとした痛みが現れやすいです。特に、階段の昇り降りや坂道を歩く際に強く感じることがあります。
寝返りや横向きで寝ている時寝返りを打つ際に股関節が大きく動くことで、骨盤周辺や恥骨に痛みが生じることがあります。夜間の睡眠を妨げる原因にもなります。
長時間同じ姿勢でいる時座りっぱなしや立ちっぱなしの後に動き出す際、股関節が固まったような痛みや違和感を覚えることがあります。
重いものを持つ時や体をひねる時家事などで無理な体勢をとったり、急に体をひねったりすると、股関節に強い負担がかかり、痛みが誘発されることがあります。

1.2 股関節の痛みが引き起こす日常生活への影響

股関節の痛みは、単なる体の不調にとどまらず、妊娠中の生活の質を大きく低下させる可能性があります。

  • 移動の制限: 歩くのがつらくなり、外出や買い物、上の子のお世話などが億劫になることがあります。
  • 睡眠の質の低下: 寝返り時の痛みで夜中に目が覚めてしまい、十分な休息が取れないことがあります。
  • 精神的なストレス: 痛みが続くことで、不安やイライラが募り、精神的な負担が増大することもあります。
  • 家事や仕事への支障: 立ち仕事や座り仕事、家事の動作が困難になり、日常生活に支障をきたすことがあります。

これらの症状は、決して「妊娠中だから仕方ない」と我慢する必要はありません。多くの妊婦さんが経験する悩みであり、適切なケアによって改善が期待できます。一人で抱え込まず、ぜひ専門家へ相談することを検討してください

2. 妊娠中の股関節の痛みの本当の原因とは

妊娠中に感じる股関節の痛みは、多くの妊婦さんが経験するつらい症状の一つです。この痛みは、妊娠による体の変化が複雑に絡み合って引き起こされます。単一の原因ではなく、複数の要因が複合的に作用しているため、そのメカ順序を理解することが大切です。

2.1 ホルモンによる骨盤の変化が股関節に影響

妊娠すると、体は出産に向けて様々な準備を始めます。その一つが、ホルモンの分泌による骨盤の変化です。特に注目すべきは、「リラキシン」と呼ばれるホルモンです。

リラキシンは、妊娠初期から分泌量が増え、出産に向けて骨盤の関節や靭帯を緩める働きがあります。これにより、出産時に赤ちゃんが通りやすくなるように骨盤が柔軟性を増すのですが、この変化が股関節の痛みに繋がることがあります。

具体的には、骨盤を構成する仙腸関節や恥骨結合といった重要な関節が緩むことで、骨盤全体の安定性が低下します。骨盤は体の土台であるため、その安定性が失われると、股関節にかかる負担が増大し、痛みとして現れやすくなるのです。

ホルモンの種類主な作用股関節への影響
リラキシン骨盤周辺の靭帯や関節を緩める骨盤の安定性低下、仙腸関節や恥骨結合の緩み、股関節への負担増大

このホルモンによる変化は、妊娠のどの時期にも起こり得るもので、特に妊娠中期から後期にかけて痛みが強くなる傾向があります。

2.2 お腹が大きくなることによる姿勢の変化と負担

妊娠が進み、お腹が大きくなるにつれて、体の重心は前方に移動します。この重心の変化に対応するため、無意識のうちに姿勢が変わってしまうことが、股関節の痛みの大きな原因となります。

多くの妊婦さんは、前方に突き出たお腹の重さを支えようと、腰を反らせる「反り腰」の姿勢になりがちです。この反り腰の姿勢は、股関節や腰、背中の筋肉に常に過度な負担をかけ続けます。特に、股関節周りの筋肉(大腿四頭筋、内転筋、殿筋など)は常に緊張状態となり、疲労が蓄積しやすくなります。

また、お腹が大きくなることで、子宮を支える「円靭帯」が引っ張られることによる痛みも、股関節周辺に感じられることがあります。さらに、歩き方や立ち方にも変化が生じ、股関節への衝撃がこれまで以上に大きくなることも、痛みを悪化させる要因となります。

体の変化姿勢への影響股関節への負担
お腹の増大重心の前方移動、反り腰股関節周辺筋肉の過緊張、円靭帯の牽引、歩行時の衝撃増大

このような姿勢の変化は、股関節だけでなく、膝や足首など下半身全体に影響を及ぼし、体のバランスを崩しやすくします。

2.3 骨盤の歪みや緩みが股関節の痛みを引き起こす

前述したホルモンの影響と姿勢の変化が複合的に作用することで、骨盤は「歪み」や「緩み」といった状態に陥りやすくなります。これが、妊娠中の股関節の痛みをさらに悪化させる根本的な原因となることが多いです。

骨盤が歪むと、左右のバランスが崩れ、股関節にかかる負荷が不均等になります。例えば、片側の股関節にだけ過度な負担がかかり続け、炎症や痛みを引き起こすことがあります。また、骨盤の緩みは、関節の安定性を著しく低下させ、股関節の可動域に影響を与えたり、不安定感からくる痛みを発生させたりします。

特に、骨盤の要となる仙腸関節や恥骨結合の不安定性は、股関節の付け根の痛みに直結しやすい部分です。これらの関節が適切に機能しないと、股関節の動きが制限されたり、逆に過剰に動いてしまったりすることで、周囲の筋肉や靭帯に負担がかかり、慢性的な痛みへと発展することがあります。

骨盤の歪みや緩みは、股関節だけでなく、その上にある腰椎や、下にある膝関節、足関節にも影響を及ぼし、全身のバランスを崩す原因となることがあります。

3. 自分でできる妊娠中の股関節の痛み対策と注意点

妊娠中の股関節の痛みは、日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。しかし、ご自身の体と向き合い、無理のない範囲でできる対策を日々の生活に取り入れることで、症状の緩和を目指すことができます。ここでは、ご自宅で実践できる簡単なストレッチや体操、そして日常生活で心がけたいポイントをご紹介します。

3.1 無理のない範囲でできるストレッチや体操

妊娠中の体はデリケートです。ストレッチや体操を行う際は、必ず無理のない範囲で行い、痛みを感じたらすぐに中止してください。お腹に負担をかけないよう、ゆったりとした呼吸を意識しながら行いましょう。

  • 3.1.1 あぐらストレッチ 床に座り、両足の裏を合わせるようにしてあぐらをかきます。かかとを体に引き寄せ、膝をゆっくりと床に近づけるように開いていきます。このとき、股関節の内側の伸びを感じながら、心地よい範囲で行いましょう。お背中が丸くならないよう、骨盤を立てて座ることを意識してください。無理に膝を押し下げたり、反動をつけたりしないように注意が必要です。
  • 3.1.2 キャット&カウ(猫のポーズと牛のポーズ) 四つん這いの姿勢になり、手は肩の真下、膝は股関節の真下に置きます。息を吸いながらおへそを床に近づけるように背中を反らせ、視線はやや上へ。次に、息を吐きながら背中を丸め、おへそをのぞき込むようにします。この動きをゆっくりと繰り返すことで、骨盤周りの柔軟性を高め、股関節への負担を軽減する効果が期待できます。お腹が大きくなってきたら、無理に反らせすぎないように気をつけましょう。
  • 3.1.3 横向きでの股関節回し 横向きに寝て、下側の腕で頭を支えます。上側の膝を軽く曲げ、股関節からゆっくりと大きく円を描くように回します。前回し、後ろ回しを数回ずつ行い、反対側も同様に行います。この運動は、股関節の可動域を広げ、周辺の筋肉をほぐすのに役立ちます。お腹に負担がかかりにくい体勢で、リラックスして行えます。

これらの体操を行う上での注意点をまとめました。

項目具体的な注意点
痛みの有無少しでも痛みを感じたら、すぐに中止してください。無理は禁物です。
体勢お腹を圧迫するような体勢は避け、安定した場所で安全に行いましょう。
呼吸深呼吸を意識し、リラックスしてゆったりと行いましょう。
反動筋肉を傷める可能性があるため、反動をつけず、ゆっくりと動かしてください。

3.2 日常生活で気をつけたいこと

日々のちょっとした工夫が、股関節の痛みを和らげることにつながります。ご自身のペースで、できることから取り入れてみてください。

  • 3.2.1 正しい姿勢を意識する お腹が大きくなると、重心が前に移動し、反り腰になりやすくなります。立つときは、壁に背中をつけて立つように、お腹を少し引き締め、骨盤をまっすぐに立てることを意識しましょう。座るときは、椅子に深く腰かけ、背もたれに体を預けるようにすると、腰や股関節への負担が軽減されます。片足に重心をかける癖がある方は、両足に均等に体重をかけるように心がけてください。
  • 3.2.2 動作を工夫する 立ち上がる際や寝返りを打つ際など、日常の動作にも工夫が必要です。
    • 立ち上がる際:椅子から立ち上がる際は、一度前かがみになり、足の力を使ってゆっくりと立ち上がりましょう。手すりなどがあれば、それを利用するとより安全です。
    • 寝返りを打つ際:寝返りを打つときは、まず膝を立ててから、体をゆっくりと横に倒すようにすると、股関節への負担が少なくなります。
    • 物を拾う際:腰からかがむのではなく、膝を曲げてしゃがむようにすると、腰や股関節への負担を減らせます。
  • 3.2.3 体を冷やさない 体が冷えると、筋肉が硬くなり、痛みを強く感じやすくなります。特に股関節周りや足元は冷えやすいので、腹巻きやレッグウォーマーなどを活用し、体を温めるように心がけましょう。温かいお風呂にゆっくり浸かるのも効果的ですが、滑らないように注意してください。
  • 3.2.4 靴選びにこだわる ヒールの高い靴や底の薄い靴は、足元を不安定にし、股関節や腰への負担を増大させます。クッション性があり、かかとが安定する、履きなれたフラットな靴を選ぶようにしましょう。サイズが合わない靴も足に負担をかけるため、適切なサイズの靴を選ぶことが大切です。
  • 3.2.5 十分な休息をとる 妊娠中は体が変化し、想像以上に疲労が蓄積されやすいものです。無理はせず、疲れたと感じたら横になるなどして、積極的に休息をとるようにしましょう。睡眠時には、抱き枕などを活用して横向きに寝ると、お腹の重みが分散され、股関節への負担を軽減できることがあります。

これらの対策は、一時的な痛みの緩和だけでなく、妊娠期間を快適に過ごすためにも役立ちます。ご自身の体調と相談しながら、できる範囲で実践してみてください。

4. 整骨院で受ける妊娠中の股関節の痛みへの安心ケア

妊娠中の股関節の痛みは、そのデリケートな時期だからこそ、専門的な知識と経験に基づいたケアが求められます。整骨院では、お母さんと赤ちゃん双方の安全を最優先に考えた施術を提供しています。一時的な痛みの緩和だけでなく、根本的な原因にアプローチし、出産後も見据えたトータルなサポートを目指します。

4.1 妊娠中の体に合わせた専門的な施術内容

妊娠中の体は非常に敏感であり、通常の施術とは異なる細やかな配慮が必要です。整骨院では、妊娠週数やお体の状態、体調の変化に合わせて施術を調整します。無理のない姿勢での施術や、お腹に負担をかけない優しい手技が特徴です。

配慮するポイント具体的な対応
施術姿勢への工夫仰向けやうつ伏せが難しい場合でも、横向きや座った姿勢など、楽な体勢で施術を受けていただけます。
施術方法の選択強い圧や刺激は避け、ソフトな手技で股関節周辺の筋肉の緊張を緩め、骨盤のバランスを優しく整えます。
施術箇所の調整お腹への負担を考慮し、股関節の痛みに関連する腰部やお尻、太ももなど、周辺の筋肉や関節に重点的にアプローチします。
体調の確認施術前には必ず、その日の体調や妊娠週数、痛みの変化などを詳しくお伺いし、安全に配慮した施術計画を立てます。

これらの配慮により、妊娠中でも安心して施術を受けていただき、股関節の痛みだけでなく、心身のリラックス効果も期待できます。

4.2 股関節の痛みを根本から改善するアプローチ

妊娠中の股関節の痛みは、単なる表面的な問題ではなく、ホルモンの影響による骨盤の変化や姿勢の歪みなど、複数の要因が絡み合っています。整骨院では、これらの根本原因に焦点を当て、痛みの再発を防ぐことを目指します。

4.2.1 詳細な問診と体の状態の確認

まず、痛みの部位や程度、いつから始まったのか、どのような時に痛むのかといった詳細なヒアリングを行います。また、妊娠中の姿勢や歩き方、骨盤の状態などを丁寧に確認し、股関節の痛みの原因を特定します。

4.2.2 個別の施術計画と手技によるアプローチ

特定された原因に基づき、お一人おひとりの体に合わせた施術計画を立てます。主なアプローチは以下の通りです。

  • 骨盤の安定化
    妊娠中のホルモン分泌により緩みやすくなっている骨盤に対して、ソフトな手技でバランスを整え、安定性を高めることで、股関節への負担を軽減します。
  • 股関節周囲の筋肉の緩和
    お腹が大きくなることによる姿勢の変化で緊張しやすくなっている、股関節周辺(お尻、太もも、腰など)の筋肉を優しくほぐし、柔軟性を取り戻します
  • 姿勢の改善指導
    日常生活での立ち方、座り方、寝方など、股関節に負担をかけにくい正しい姿勢や体の使い方について具体的なアドバイスを行います。

これらのアプローチを通じて、股関節の痛みを和らげるだけでなく、体のバランスを整え、快適な妊娠生活を送れるようサポートいたします。

4.3 出産後のケアを見据えたアドバイス

妊娠中の股関節の痛みは、出産を経験することでさらに体の変化を伴うことがあります。整骨院では、妊娠中だけでなく、出産後の体の変化や育児を見据えたアドバイスも提供し、長期的な健康をサポートします。

4.3.1 産後の骨盤ケアの重要性

出産時には骨盤が大きく開き、その後ゆっくりと元の状態に戻ろうとします。この時期に適切なケアを行うことで、骨盤の歪みを防ぎ、股関節や腰への負担を軽減することができます。産後の骨盤ケアのタイミングや方法について、具体的な情報をお伝えします。

4.3.2 育児中の体の使い方とセルフケア

赤ちゃんのお世話は、抱っこやおむつ替え、授乳など、股関節や腰に負担がかかる姿勢や動作が多くなります。育児中の体の使い方に関する注意点や、ご自宅で簡単にできるストレッチや体操など、セルフケアの方法を丁寧にお伝えします。

妊娠中から産後にかけて、継続的にご自身の体と向き合い、適切なケアを行うことが、快適な育児生活を送るための大切な一歩となります。

5. まとめ

妊娠中の股関節の痛みは、多くの妊婦さんが経験されるつらい症状です。しかし、その痛みには、リラキシンというホルモンの影響による骨盤の緩み、お腹が大きくなることによる姿勢の変化、そしてそれに伴う骨盤の歪みやねじれといった明確な原因があります。

ご自身でできるストレッチや日常生活での工夫も大切ですが、デリケートな妊娠中の体では、無理は禁物です。痛みを我慢し続けることは、心身のストレスにもつながりかねません。根本的な改善と安心のためには、専門家による適切なアプローチが不可欠となる場合もございます。

整骨院では、妊娠中の体に負担をかけないよう細心の注意を払った専門的な施術で、股関節の痛みの原因にアプローチいたします。一時的な痛みの緩和だけでなく、出産後の体も見据えたケアやアドバイスを行うことで、安心してマタニティライフを送れるようサポートさせていただきます。妊娠中の股関節の痛みは、我慢する必要はありません。一人で抱え込まず、専門知識を持つ整骨院にご相談ください。何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。

ブログ監修者

大野先生
柔道整復師
さく整骨院 新松戸店
院長 大野 大貴 

国家資格者であり15年以上の業界経験がある。解剖学(人体の構造)や生理学(人体の機能)、運動学(体の動きや力学)の知識を習得して、医療従事者も推薦する技術には定評がある。
新松戸周辺にお住まいの高齢の方のケア、産後のお母さんの体のケア、スポーツで怪我をした学生さんの施術など、一人ひとりのお悩みに寄り添った施術を得意としている。

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